”就活”に寄せて

ひでおさん

2010年12月27日 10:31

 今年も就職難で新規卒業予定者は”就活”と呼ばれる就職活動に骨身をやつし、人によっては100を超える企業を受け頑張っていると聞いています。しかし彼らが訪問する企業はいわゆる一流企業ばかりで中小企業には目もくれないということですから、彼ら本人とその親たちのいかにも観念的な底の浅い就職という概念がうかがわれ残念に思います。いまや日本航空がつぶれ、GMがつぶれる時代を見れば、大手企業、有名企業に安定した高収入の将来性を期待することはほとんど空しいことです。いま就職に際して考えなければならないことは時代がどのように動いていて、その企業が新しい時代に対応できる体質にあるかどうかが問題です。また昭和20年代の戦後の混乱の中から、ベンチャーとして現在のソニーやキャノン、あるいはホンダ、浜松ホトニクスなどという企業が町工場から立ち上がったことを考えれば、活力ある中小企業に入り、自分もその会社の株を持って、経営の一翼を担っていこうとするぐらいの覇気は持てないものだろうか。現在は中国、インド東南アジアの国々が、すごい勢いで発展を始め、一方ITの技術はクラウドコンピューティングを基軸に大きくその運用が変わる時期に来ています。これらのトレンドを見て将来が展望できる中小企業こそ今狙うべき就職先だと思います。ホトニクスの中には自社株を持って何億という資産を持っている人がごろごろしています。資本主義の時代では株主となって成功することが資産形成の上では最も可能性があるのです。この就職難の時代こそ新しい企業が生まれるチャンスです。頑張ってください。

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