かめらーた9

ひでおさん

2014年11月09日 11:30




 ”かめらーた”もいよいよ9回目となった。、当時、音楽大学出たての疋田清香さんが、中心となって、ご家族の支援の下に、とにかく10回まではやろうという合言葉で頑張ってこられた。何とか浜松にプロん室内楽団をという情熱が今日までの頑張りの礎となっているのだと思う。

 今回の演奏は3つのグループに分かれての、室内楽形式であった。

 最初の、ピアノと弦楽3重奏では、ピアノの石井さんが、体全体で表現された演奏には観るものに強い印象が与えられ、またチェロもヴァイオリンも弦に弓がよく乗っていて、ふくよかであった。演奏にも気力がこもりみているものに、感銘を与えるもので、よかったと思います。いつも感じているピアノがこのホールに対して大きすぎるのではという危惧は今回は感じなかった。弱音を使われたのか、弦が前方に位置したためか、バランスは取れていたように思います。

 2番目の弦楽4重奏は、本来かめらーたの出発メンバーであったので、重厚な和音を期待していたが、ややハモリが十分ではなかったように感じました。おそらく皆さんが忙しくて、十分なリハーサルができなかったのだろうと想像しました。忙しさのバタバタ感が整理されないまま舞台に出てきてしまってお互いの気持ちのが通いきれないもどかしさがありました。

 3番目のピアノ5重奏は、無難にこなされていたと思います。ただ長い曲で、最前列の小学生は、最初は、かなり集中していましたが後半退屈してか、音楽を聴く頭が飽和してしまったか、動きが多くなり、子供にとっては一時間が限界かという感じでした。

 総体的には、ヴァイオリンも高音部がきれいに出ていたし、演奏者の気持ちもかなり入っていて自然な体の動きもあり、”プロ”の演奏というにふさわしくなってきたと思います。演奏が上達するにつれて忙しくなり、雑用が増えると、その分リハーサルの時間も十分でなくなるきらいがあります。目的とした10回をクリヤして、あらたな運営体制も定期演奏会の形式など、これまでの反省をして、新たな未来を目指してほしいと思います。

 応援しています。

 

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