音楽の広場'14

音楽の広場14



 静岡のグランシップの主催による恒例の”音楽の広場”がさる8月3日、富士市文化会館”ロゼシアターで開催された。上の写真は開演直前の舞台の模様です。従来、巨大なグランシップ大ホールで行われてきた物が、果たして大ホールとはいえ、一般ホールで500人もの出演者をどのように配置するのか興味と疑問を持ちながら、参加させていただいた。

 会場がグランシップが工事中のため静岡市から富士市に変わった事で、土地不案内でもあり、終演後の打ち上げ会の”締め”の挨拶を依頼されて事も有って、念のためホテルに宿泊する事にした。前日、掛川の”つまごい”で私ども夫婦の”金婚記念”行事を子供夫婦と孫たち全員を集めて挙行した事も有り、新幹線より車が便利という事で、ナビ便りでホテルに早めに入り、ロゼシアターの確認に出かけた。

 外観は巨大であり、浜松のアクト以上の規模だとおもった。なぜここにこんな巨大な施設が出来たのかといぶかりながら、近くのラーメン屋で腹ごしらえをしてホテルに歩いて帰り道順を確認した。帰りはアルコールが入るので運転が出来ないからだ。

 さて開演の時間に合わせて、徒歩で15分ほどの道を歩き、会場に入ってみると、なんとこの施設には大、中、小の3っつホールが有り、その故の外観の大きさだった。会場に入って見ると、なるほど大きな会場だが、舞台の設営はどう見てもオーケストラでいっぱいで、例年の合唱団の入る余地はない。今年は合唱はあきらめたのかと思って見ていると、何と、となりの中ホールを同時使用して、映像と音声技術を駆使して一体化させようという事で驚いた。

 音声はディジタル技術だと、映像と同期できないという事から、アナログ技術を用いての中継だと言う。最初のオーケストラの部分は、グランシップの床中央での演奏に比べ、やはり音響的には遥かに、いい物であったし、元N響コンマスの徳増さんのソロ・コンマスとしての参加は更に音響を引き立てていた。となりの中ホールからの映像と音声での合唱の参加も思ったより違和感がなく、楽しめた。あたらしい行き方かもしれない。音声はアナログという事で多少”非可聴音”領域が含まれていたかもしれないという感じがするほど違和感がなかった。どのようなスピーカーを使われたのか興味あるところだ。今後この手の運用が出来るかどうかの重要なポイントだと思う。

 それにしても演奏者が、2回も舞台を楽器を持って移動するという事は前代未聞で、さぞお疲れの事だと思ったが、本人達は結構楽しんでいたようだ。
”浜フィル”は第3回あたりから毎年、各パートの牽引役として出演者を派遣し、この行事に協力をさせていただいている。特に3年前からは各パートの予備指導を受け持って、本番指揮者の、労力軽減に協力してきた。

 この音楽会は、音楽の、大衆化とあたらしい楽しみ方の発見につながる物と期待して見ていますが、在来の形式張ったコンサートからの脱皮にヒントを与えると期待されますが、今後どのように集約していけるのか、試行錯誤をしてあたらしい、オーケストラ、ひいては音楽文化の発見につながればと期待しています。


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