非可聴音物語 第六話 (非可聴音源FHSSの開発)



第六話 超高音・非可聴音源FHSS(Full Hyper Sound System)

 

話は、少し戻りますが、近しい方と音楽鑑賞をしていたころ、私が理事長をしていた浜松ソフト産業協会のメンバーの一人である、ソフト開発会社K社のF社長が興味を持たれ、来聴された。彼はダウン症の娘さんを持たれていて、脳活性があるというFHSSに、ことに特に関心を持たれ娘さんと息子さんを連れてこられた。聞いた後、若干の認知力の向上がみられるということで、さらに興味を持たれたが、ここに足しげく通うわけにもいかず、何とか工夫したいと言われた。



 そんな中、私から、もし非可聴音だけを出す音源が出来れば、家庭のテレビ・ラジオ・オーディオシステムの音と、この非可聴音のみの音を組み合わせれば、SACDと同じ効果が期待される、という話になりました。これを受けてF社長から提案があり、周囲の可聴音から特定の音を超高感度マイクロホンを通じてサンプリングして、この音からコンピュータ処理により、非可聴音・倍音を発生させるアイデアでした。これを適切なアンプを通して、超高音対応のツィーターに送り、この超高音を周囲の可聴音に重畳するというものでありました。


  彼のアイデアでは、この超高音・非可聴音部はまた和音構成にするというものであり、その意味を問うたところ“直感です”という言葉が返ってきた。在来のSACDが、いわゆるシェイピング・ノイズを用いているので、超高音域での波形はランダムである。この違いがどう出るか、検証の課題であった。



 SACDとFHSSの聴き比べをしてみると、前者がやや“ざらめ”であるのに対して、後者はオーディオっぽくなめらかで耳に心地よかった。これが逆に心配の種となり、ひょっとして

非可聴音を和音形式にしたので可聴音に吸収されてしまって非可聴音効果が出ないのではないかという心配が生まれた。そこでこれを検証するため研究会を有志で発足することになった。


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