最後のライフサイエンス研究会

 浜松市のテクノポリス機構というところの活動の一つとして、”ライフサイエンス研究会”と言うのがありました。これは28年前から始められ、歴代の浜松医大の学長が会長となり、私が3年目から25年間代表幹事として、他の委員のご協力を得て運営に携わってまいりました。ライフサイエンスというのは非常に幅広く多岐にわたり、遺伝子・細胞レベルの話から、医療、環境、精神など様々な話題に対して毎年3回の研究会を、そのテーマごとの講師を招き、勉強を続けてまいりました。
 最後は、特に心の問題に取り組み、事に認知症に関する精神面、診断面からの勉強をしました。一般市民の参加を得てこのような会が四半世紀も続いたことはあまり例がないと思われます。最新の科学を平易な言葉で話されることの魅力と、タイムリーなテーマの選択がこれをつづけさせた原因であったと思います。
 最後のご講演は、神戸にある、先端医療振興財団のセンター長である福島雅典先生の”目指せ介護0社会”と題して、がん治療の現状、認知症の高齢化社会での対応の重要性を説かれました。
 お話の中で癌は手術が可能な場合以外は完治は難しく、現状の抗がん剤は縮小効果は多少あるものの、それによる延命効果はほとんどなく、このような現状を見て治療方針を決めるべきという重いお話でした。
 講演後の懇親会で、認知症に対する非可聴音を含む音楽の効果のことをお話ししたところぜひ聞いてみたいというお話と、いつの間にか仏教・宗教全般にわたる話となり、空海に対する思いなど、小生は個人的に仏教を中心とした、宗教関連の本を読んでいますので、大いに共感と、新し話し合い手の発見に喜びを覚えました。最後を飾る良い研究会で有り、長年にわたる関係者のご尽力に感謝申し上げます。


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