もう20年も前のことか、末の娘が大学に受かったころ、5月の連休だったか夫婦で東京に2泊3日ぐらいで遊
びに行き、美術館めぐりやらN響鑑賞やらをした時のことだったと思う。帰りに日本橋三越によって、末娘の
入学祝を買いに、工芸品売り場に行きブローチかなんかを求めた。その折、売り場の女性の販売員に
からかい半分、”ああ亀がなくてよかった”と言ったところ”ありますよ”と言ってこのガラス工芸品の亀
を持ってこられた。
フランス製で、作家もんでその名を”カロリーヌ”と言いますという。一瞬しまったと思ったがもう遅い
値段が何と6万円!20年もたっているのにまだその名を覚えているほどショックだったのかもしれません。
たかが亀に6万円! 最初の御前崎亀が500円ぐらいだったことに比べればとんでもない話だがこれがコレク
ションという魔物だ。冷や汗を流しながら買ってしまった。これで亀コレクションの腹が定まったような気
がする。名前が付いていた亀は後にも先にもこれだけです。手前のボールペンは大きさの目安です。