ジュニアソリストコンサートin浜松’17



 浜松のプロ室内楽団”かめらーた浜松”がその結成後10回の公演をクリアした記念行事として、昨年浜松アクト中ホールで”ジュニアソリストコンサートin浜松”なるコンサートを開催した。出場したジュニアは予想以上の音を奏でて、大変印象に残った。これを受けて今年も2年続けて企画された。
 昨年のレベルのジュニアを毎年集めるのは容易でないと思われていたが今年は参加者を集めるのに苦労されたようだ。

 コンサート出だしの”エグモント序曲”は、かなり良い響きがあった。メンバーの大半が、浜フィル登録団員であり、主軸を欠いたメンバーにしては重厚さもあり、浜フィルの演奏レベルの向上が実感された。指揮者の生駒さんも、昨年に比べ肩の力も抜け、膝もしなやかに動きぎこちなさは消えていた。

 ジュニアソリストは今年は5名でバイオリン2名とピアノ3名であり、やや寂しさもあったが、聞く側としては、昨年に比べ時間も短く爽やかに終わった感じがする。浜松市がピアノコンクールに地元出身者を出場させたいなら、このようなイベントを市としても共催して、継続の方法を検討すべきと感じた。
演奏内容は、親しみのある音楽が多く、このことが広く理解されれば徐々にお客は増えるように感じている。

 欲を言えば、折角冒頭の良い演奏を聴かせてくれたなら、最後も何か一曲オーケストラの演奏を聴かせて欲しかった。15分ぐらいで良いから・・
来年以降はどうするのかは聞いていないが、かめらーた だけでこの規模の演奏会を継続するのは大変なことだと感じている。地元ピアノメーカーや浜松市の共催など様々な角度から運営方法を検討しないと、継続は難しいのではと感じられる。

 このうような底辺のかさ上げ努力がないと、浜松の音楽としは本物になっていかない。このような努力を、20年、30年積み重ねて、初めて音楽都市浜松が実現すると思われる。


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