2013音楽の広場(グランシップ

 静岡・グランシップの館長の田村さんの熱意により、この300人ものオーケストラを主にアマチュアの管弦楽団を軸に組織した音楽会も本年で6回目となった。

 始めのころに比べると、オーケストラの音もかなりそろい始めた印象があった。ただ残念なことは、床が大理石のためか音が天井に反射され、観客席への配分が少ない。昨年は天井にカバーをされ音質的かなり改善されたが、この床の響きがないため、弦の、特に低音部分が飛んでしまい、特にコントラバス、チェロの響きはほとんど伝わらなかった。このため弦のパートはバイオリンの高音部がかろうじて響いていたが、オーケストラの規模からすると”蚊の鳴き声程度”のものとなった。

 全体が〝観る音楽会”という構成のため一般観衆には受けていたようである。それでも〝管”は響いていて、最後のベルディーは盛り上がったと思う。観客席からの”管”は高校生の吹奏楽団で人数をもう少し増やしたらよかったかもしれない。

 本年は浜松の唯一のプロオーケストラである”浜フィル”がグランシップからの依頼を受けて、アマチュアの楽団員のパート別の指導をあらかじめ行っていたので、弦のまとまりは改善されたと思いますが、前述の”響き”を改善するには、フロアに木製の移動型プラットホームを置きこれを”響板”とし、その上で演奏できるようにし、また天井には球面状の円形反射板を照明器具の上に設置して、演奏者はこれに向かって音を響かせる意識を持たせれば、焦点の定まった演奏ができると思います。

 終演後の懇親会で、演奏者からは〝どこえ向かって弾けばよいか戸惑った”という声が聞かれました。グランシップは来年改装工事を行うということですので、これに合わせて是非音響的改善を行いさらなる音楽にの”質”の向上をして、このイベントが全国規模のイベントに成長するよう念願をしています。


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