徒然なる宗教観(その12)

 このテーマで、長いことブランクをしていましたが、その間継続して様々な本を読み漁っていましたが、おおきなテーマである”宗教と科学”の融合がどのような方向で進んだらよいのかが、おぼろげながら見えてきた感じがあり、そのあらましを書てみたいと思います。徒然なる宗教観(その12)
    量子論から解き明かす心の世界とあの世

2年ほど前にこの本に出合い、衝撃を受けて読み通しました。”衝撃を受けた”というのは、私の一つのライフ・テーマであった”宗教と科学の融合”は、テーマに掲げたものの、その手掛かりはつかめず、あえて言えば”直感”でそのように信じたことがこれまで、様々な宗教(主に仏教)や脳科学・音楽の本を読み漁った動機であったような気がしています。しかし、この本は、少なくともそのタイトルは私の期待していた一つの扉を開くものだったと思います。
 
 ”宗教と化学融合”と、恰好のいいことを言っても実際それをどこからてをつけるかというと途方に暮れる訳ですが、仏教の説く”空”の概念は量子論の大原則の”不確定性原理”と、ともに論理的説明は困難でありますが、一つの真理として存在するという共通点があり、一種の”揺らぎ”の中で安定する点においては共有するものがあっると感じていました。

 この本は、理論物理学者により執筆されており、量子論に対する造詣は深いものと思われます。したがって仏教をよく勉強された、物理学者の本と考えてよいと思います。ただ現状で十分〝心と量子論の関係が”に理解できたというよりは、やっと一本の道筋を示したところ、と感じるものがあり、今後の肉付けや、宗教者との対話が望まれます。

 人類は今、かってない科学技術の進歩に翻弄され、ともすれば、多くの宗教者は”科学は別物”と宗教とのかかわりに冷ややかな目で見る向きが多い中で、世界中で宗教が争いの火種になっているとき、新たな視点で各宗教の論理的共通点を量子論を通して見直すことは、表面的に異なる宗教がある見方をすれば結局同じことを求めているということを量子論の視点から証明することが、世界平和につながる道だと考えています。 
 21世紀、釈迦やキリスト、アラーが現れて数千年、人々が新たに近代文明による、ストレスに苦しむ時代となり、新しい科学的宗教観が求められていると思います。宗教者・l科学者の連携による新たな”心のよりどころ”が提供されることを期待しています。関連書籍として次の2冊をご紹介します。

徒然なる宗教観(その12)

 この本は、人間の意識の発生が、量子論的 確率論で、行われるのではないかという示唆を受けます。新しい脳の概念です。
徒然なる宗教観(その12)

この本の中で、仏教の唯識論と量子論の融合が期待されています。

 


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