和洋奏楽・浜松・生涯学習フェスティバル

和洋奏楽・浜松・生涯学習フェスティバル



 友人からの紹介で、タイトルのようなコンサート(フェスティバル)が浜松市文化振興財団の主催で開催されることを知り、かねてから日本の古楽器に洋楽器より多く脳活性に効果的といわれる非可聴音(耳に聴こえない高い音)が含まれているということを聞いているので、興味を持って聞かせていただいた。

 プログラムは”雅楽”とその現代楽器による変奏の第1部と、筝曲・わらべ歌・吹奏楽(洋楽)ジャズなど様々な組み合わせを試みた、意欲的なフェスティバルであった。ただ公演が3時間にもわたり、最後のほうは、やや本来の目的に対して企画として未消化の部分があり聴衆は少し疲れ気味に見えた。

 しかし雅楽は以前に聞いたものに比べ音量豊かでことに横笛の音は会場に響き渡って大変素晴らしい音であった。曲目の”越天楽”はもともとなにかのお祝いの儀式に演奏されたものと思うが、荘重な響きとともに洋楽にない、心の安らぎを感じることができた。

 日本に伝わる音曲はこの世界最古のオーケストラ(1400年前)と言われるこの雅楽を始めとして、浄瑠璃、謡曲、現代歌謡曲に至るまで、何か心の中の情景・情念の世界を表現しているという共通なものがあるように感じている。

 これらを表現する楽器も、その音は何処か情緒的で心にしみるものがあると思う。これに対して洋楽は心に迫る感じで、内側へ来るものと、外から来るものとの差があるように思っている。

 古来、世界の民族がそれぞれ独特の音を持っているところから、音楽(音響)と言うものが人間の心にとってその安定や鼓舞に何か本質的役割を果たしていると思っていますが、この民族古来の音がどの程度差別的に有効かは今のところ分かっていません。西洋音楽と、邦楽との融合は、こうした視点から今後の課題として考えていきたいと思っています。

 ただこうした各国独特の音楽の録音に際してはやはり、それが持つ非可聴音まで記録再生しないと本来の音は聞けません。音は耳だけでなく5感で聴いているといわれ、浜松フィルハーモニーでは三味線のお師匠さんの依頼で、三味線の音をスーパーオーディオで録音し、再生したところ、お師匠さんはこれが本来の音といって納得されました。

 やはりその楽器の音色を正確に伝えるためにはスーパーオーディオ化する必要がありそうです。

浜フィルでは、スーパーオーディオを試聴できるシステムを用意しております。体験希望の方はご連絡いただきたいと思います。又来る1月7日恒例のニューイヤーコンサートのチケットを発売しております。ご希望の方はこの下をスクロールして、サイト”ハマチケ”でおすきな指定席のご購入が可能です。


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