我が家の日食観測
数日前から、テレビ報道にあをられて、それでは自分も観てやろうと観測メガネを求めてくるよう家内に頼んだのが19日の土曜日。案の定すでにどこも売り切れで、半ばあきらめていた・・まあテレビで見ればいいやと。
そんな中、昨日の日曜日パソコンを新しく買い替える予定があるので夫婦で浜松駅隣りにある大手の電気屋さんに赴いた。店に入るなりアナウンスがあり”ただいまから中央の販売カウンターで入荷した日蝕観測用のメガネを販売します。売り切れ次第終了します。”という。二人で顔を見合わせ急いでカウンターに向かった。幸いアナウンス直後でそれほどの行列もなく、無事2枚のメガネをゲットできた。まさに予期せぬ幸運であった。
さて次は、天気であった。予報では曇りの可能性が大きく、せめて薄ぐもりならとわずかな期待を持った。寝る前に念のため件のメガネで蛍光灯を見たが、ちょっと見には真っ暗だがしばらく暗順応するとぼんやり見える程度であった。地元の眼科医からは少しでも蛍光灯が見えたらダメと言われていたので、やや不安であった。
朝、6時前に目を覚まし、早速窓を開けてみると空は8割方雲で覆われていたが薄ぐもりであったので、一瞬でもとの期待がかかった。しかしその後雲が厚くなり、あきらめてテレビ報道で我慢することにした。
テレビを見ながらいつもより早い朝食をとっていると、7時15分ごろ、屋上の物干し台にいた家内がすっとん狂な声を上げ太陽が見えたことを伝えてきた。
急いで物干し台にいくとなるほど日が射している。大急ぎ昨日買ったメガネをとりだしてみると太陽の右上が欠け出しているのが見えた。”みえた!”と叫び大急ぎで別棟に住む息子夫婦を呼び出して一緒にキャーキャー言いんがら遮光メガネでのぞいたりスマホを持ち出して写真を撮った。以下の写真がそれだ。
日蝕が進行していく状態
金環日蝕 パーフェクト
日蝕が収束に向かう状態
白壁に映った木漏れ日の中にも日蝕が・・
洗濯物の物干し道具の影にも日蝕が・・
かくて幸運が重なり心行くまで900年に一度と言うチャンスをものにした。ただ件のメガネで見ると見た瞬間は奇麗に見えるのだがすぐ輪郭が赤と緑と黄色に分かれ絡み合って幾重にも見えた。メガネの構造のせいか、メガネの遮光が不完全なため私の目が異常をきたしたか・・観終わって、弱いながら、なんとなく眼底検査を受けた後のような感じが目に残った。やはり眼科医の言葉は確かだったのか・・後の祭り。回復を期待するしかない。まあ世紀のショーが見られたのだからもって瞑すべし。